多すぎる書類作業
医療現場では,診療やリハビリ業務そのものに加えて,事務作業の負担が大きな課題となっています。

理学療法士や作業療法士,言語聴覚士などのリハビリ専門職にとっても同様に,リハビリ計画書や申し送りなどの事務作業の時間確保は大きな課題です。リハビリ業務の合間の限られた時間で書類を仕上げなければならず,「もっと患者対応に時間を使いたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
時間配分を考えてみる
よくあるケースを考えてみましょう。9時から18時までの勤務時間で19単位取得するためには,このようなスケジュールになります。
- 勤務時間:60分×8時間 = 480分
- リハビリ業務:20分×19単位 = 380分
- リハビリ以外の業務時間:480-380 = 100分
事務作業などをする時間が100分もある!意外と時間ある!と感じるかもしれませんが…
実際の現場では100分はあっという間に過ぎていきます。
例えば以下のような作業があります
・リハビリ毎にカルテ記載
・リハビリ計画書の作成
・他職種との情報交換
・カンファレンスへの準備,参加
・退院時指導
・家屋調査
・リハビリに必要な技術の練習
etc…
医療現場は常に流動的で,これ以外の業務もたくさん発生することもあります。
AIを使って業務効率化に挑戦
そこで今回,ChatGPTを例に,AIを活用した事務作業の効率化を提案したいと思います。
例えばChatGPTを用いたリハビリ毎のカルテ記載,計画書の作成では,リハビリ実施内容を箇条書きで入力してプロンプトで指示すれば、SOAP形式に沿った文章に自動で整えてくれます。
AIの知識を確認
まず、SOAP形式が分かるかChatGPTに確認してみました。
SOAPが分かりますか?4行ほどで説明してください。
はい、分かります。
SOAPは、医療・リハビリ記録の基本的な記載形式です。
S(主観的情報)、O(客観的情報)、A(評価)、P(計画)の4つに分けて記録します。
患者の状態を的確に把握し、チームで情報を共有するために使われます。
Google Driveにも連携して過去の情報を踏襲
さらにGoogle Driveと連携させることで,患者さまごとの経過記録や前回の計画書を呼び出し読み込むことで,継続性のある記録をスムーズに作成可能です。
これにより事務作業の時間を短縮でき,スタッフ間の情報共有も円滑化されます。

まとめ
ChatGPTなどのAI技術を医療現場に取り入れることで,事務作業の負担が軽減されます。その分の時間を,リハビリ業務や他職種連携の時間に充てることでより患者さまへの利益に繋がります。
リハビリ業務のメインは人が行い,事務作業はAIに,という役割分担ができることが質の高い医療提供へ繋がるはずです。

もし,「自分の施設に合わせた具体的な導入ステップを知りたい」「計画書や報告書をAIでどこまで自動化できるのか試してみたい」とお考えであれば,ぜひ一度お問い合わせください。
現場のニーズに即したカスタマイズ事例を交えて,最適なソリューションをご提案いたします。
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